八女茶とは、福岡県八女市を中心に生産される高級日本茶で、地域を代表する名産品の一つとなっています。
今回は、そんな八女茶の味わいや製法などの特徴について詳しく紹介します。新茶の時期や美味しい入れ方も合わせて紹介するので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
八女茶とは?

八女茶は、色、味、香りの三拍子揃った美味しいお茶で、知名度・人気ともに国内トップクラスの逸品です。では、八女茶には一体どのような特徴があるのか、具体的に見ていきましょう!
味の特徴
八女茶は、しっかりとした甘みとコクが特徴で、渋みの少ないまろやかな味わいが楽しめます。香りは若々しく爽やかで、茶葉の豊かな風味が心地よく広がります。また、八女茶は入れたときの水色(すいしょく)も美しく、鮮やかな緑色をしています。特に、玉露や冠茶(かぶせちゃ)は深みのある濃い緑色で、少し青みがかった独特な色味を楽しめます。
さらに、八女茶にはカテキン、ビタミンC、アミノ酸の一種であるテアニンなどの栄養成分が豊富に含まれており、抗酸化作用やリラックス効果も期待できます。
栽培の歴史
八女茶の発祥は、室町時代の1423年(応永30年)にさかのぼります。中国(明)から帰国した栄林周瑞禅師が、現在の福岡県八女市黒木町笠原地区に霊巌寺を建立し、同時に茶の栽培と製法を地元の庄屋である松尾太郎五郎久家に伝えたことが始まりとされています。
日本におけるお茶の生産は室町時代から戦国、安土桃山時代にかけて寺領や荘園の一部集落で行われ、江戸時代末期には、お茶の輸出が始まり、生産がさらに盛んになりました。
現代の八女茶が本格的に栽培開始されたのは、1925年(大正14年)のことです。福岡県茶業組合理事長の許斐久吉が、それまで「筑後茶」「笠原茶」「星野茶」などと呼ばれていた地域の茶を「八女茶」として統一することを提唱し、承認されました。そして大正時代末期には、八女茶の生産が八女市全域に広がりました。
こちらの記事では、八女茶の歴史についてより詳しく紹介しています。気になる人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね!
主な品種
八女茶には様々な品種があり、それぞれに特徴的な味わいや香りを持っています。主な品種とその特徴は以下の通りです。
品種 | 特徴 |
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やぶきた |
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さえみどり |
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おくみどり |
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かなやみどり |
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おくゆたか |
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これらの品種は、それぞれの特性を活かして単独で使用されたり、ブレンドされたりして、多様な味わいや香りを引き出しています。品種ごとの特徴も意識しながら飲み比べると、八女茶の魅力をさらに深く楽しむことができるでしょう。
八女茶の製法

ここからは、八女茶の製法について紹介します。日本でも有数の高級茶として知られる八女茶の美味しさは、どのようにして作られているのか詳しく見ていきましょう!
茶葉の栽培
八女茶の栽培では、「芽重型」と呼ばれる方法を採用しています。この方法では、茶の芽の数を減らし、一枚一枚の葉を大きく育てることで、旨味とコクの豊かな茶葉を生産します。多くの農家が二番茶までしか収穫せず、茶木に十分な養分を蓄えさせることで、より高品質な茶葉を育てています。
玉露の製法
八女茶の中でも特に有名な玉露は、独特の製法で作られます。茶摘みの約20日前から茶畑を覆い、日光を遮ることでうまみ成分であるアミノ酸の含有量を増やします。八女の伝統本玉露では、現代的な化学繊維のネットではなく、昔ながらの稲わらを使用して被覆を行っています。
製造工程
八女茶はその品質を保つため、製造工程にもこだわれれています。八女茶の製造工程は以下の通りです。
- 蒸し: 摘んだ茶葉を蒸気で蒸します。
- 冷却:蒸した茶葉の表面の水分を取り除きながら冷やします。
- 揉捻:茶葉に圧力を加えて揉み、水分を均一にします。
- 中揉:熱風をあてながら茶葉を揉み、さらに水分を均一に除去します。
- 精揉:茶葉に熱を加えながら乾かし、形を整えます。
- 乾燥:最終的に茶葉を十分に乾燥させます。
ここからさらに、茶葉の大きさや形を整え、再度しっかりと乾燥させて、ようやく八女茶ができあがります。
品質へのこだわり
八女茶の生産者たちは、伝統を守りつつも常に品質向上を目指しています。毎年、栽培方法や加工方法を試行錯誤し、より評価の高いお茶を作り出すよう努めています。この努力の結果、八女茶は全国茶品評会で多数の賞を受賞し、高級茶としての地位を確立しています。
八女茶の美味しさは、恵まれた自然環境と職人の技術、そして品質にこだわり抜いた製法によって生み出されているのです。
八女茶の旬の時期
お茶の旬とは、新茶の時期を指します。お茶は収穫時期によって一番茶、二番茶、三番茶に分けられ、一年で最初に収穫される一番茶を新茶と呼びます。八女茶の新茶は、4月上旬から中旬頃に出回り始め、5月上旬に最盛期を迎えます。
品種ごとの新茶の出回り時期は以下の通りです。
品種 | 時期 |
---|---|
やぶきた | 4月下旬頃 |
さえみどり | 4月中旬~下旬 |
おくみどり | 5月中旬 |
かなやみどり | 5月中旬 |
おくゆたか | 5月中旬 |
先ほど紹介したように、八女茶は品種によって特徴が異なるため、気になる品種の新茶が出回る時期をおさえておくと、旬ならではの美味しさを逃さず味わうことができますよ◎
八女茶の美味しい入れ方

八女茶の美味しさを最大限に引き出すには、入れ方が重要です。八女茶の特徴を活かした入れ方のコツをおさえておくとで、最高の味わいを楽しむことができますよ◎
八女茶の入れ方は以下の通りです。
- お湯を沸騰させ、70〜80℃まで冷まします。
- 1人分約2〜4g(軽く大さじ1杯程度)を急須に入れます。
- 冷ました70〜80℃のお湯を急須に注ぎます。
- 60秒程度(深蒸し茶の場合は30秒)待ちます。
- 少量ずつ茶碗に注ぎ分け、味を均等にします。
- 最後の一滴まで注ぎ切ったら、美味しい八女茶の完成です。
なお、上記は煎茶を入れる場合の手順です。玉露の場合、上級茶ならお湯の温度は50℃、並級茶なら60℃程度で入れましょう。また、浸出時間は少し長めの2分程度にすると美味しく入れられますよ。
こちらの記事では、八女茶の入れ方やコツについてより詳しく紹介しています。気になる人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね!
福岡名産「八女茶」で至福のひとときを
今回は、八女茶の特徴について紹介しました。八女茶は、福岡県の名産品であり、日本を代表する高級茶の一つです。しっかりとした甘みとコク、心地よく広がる茶葉本来の爽やかな香りは、一口飲むと至福のひとときを感じさせてくれます。
JAふくおか八女では、旬の八女茶をいち早くお届けしています。産地ならではのこだわりが詰まった八女茶は香り高く深みのある味わいで、贈答品にもおすすめです。新茶の販売は4月下旬頃から開始となりますので、逃さずゲットしたい人は、ぜひJAふくおか八女の公式サイトをチェックしてくださいね◎