日本茶は、旨みと渋みのバランスが味わえる独特な味わいで、西洋の紅茶とは一味違った魅力を持っています。特に、日本茶の中でも主流となっている緑茶は、鮮やかな緑の水色(すいしょく)が美しく、湯呑みに注がれる様子は和の趣を感じられます。
今回は、そんな日本茶の種類について紹介します。それぞれの特徴や魅力、有名な産地とブランドなど、日本茶をもっと楽しむための情報を詳しく解説するので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
日本茶の歴史

日本でのお茶の歴史は平安時代初期に遡ります。805年に最澄が唐から帰朝し、日吉茶園に茶の種をまいたのが始まりとされています。その後、1191年に栄西禅師が宋から茶の種を持ち帰り、抹茶の製法を伝えました。
鎌倉時代には「闘茶」という茶を使った遊びが流行し、これがお茶の普及に一役買いました。室町時代には「わび茶」が生まれ、安土桃山時代に千利休によって完成されました。
江戸時代に入ると、1738年に永谷宗円が煎茶の製法を発明し、これが日本茶の主流となり、明治時代以降、日本茶は重要な輸出品として1887年までは輸出額の15〜20%を占めました。
現在では、和食ブームと健康志向の高まりにより、日本茶の輸出量は増加傾向にあり、2019年には過去最高の5,108トンを記録しています。
日本茶の主な種類とそれぞれの特徴

古い歴史を持つ日本茶ですが、その種類は数多く、それぞれ違った美味しさを楽しめるのも魅力の一つです。ここでは、日本茶の主な種類と特徴について解説します。
煎茶
煎茶は日本で最もポピュラーな緑茶です。旨み、甘み、渋みのバランスが良く、すっきりとした飲み口が特徴で、世代を選ばず愛飲されています。水色は淡く透き通った緑色で、口に含むと青葉の爽やかな香りが広がります。煎茶には普通煎茶と深蒸し煎茶があり、深蒸し煎茶は製造の過程で蒸し時間を2〜3倍長くすることで、より濃厚な味わいと深い緑色が引き出されています。
玉露
玉露は日本茶の中でも高級品として知られています。新芽が出る前に茶樹を20日ほど覆い、日光を遮って栽培した茶葉を使用します。製法は煎茶と同じですが、煎茶とは違った海苔のような独特の「覆い香」があり、濃厚な旨みと甘みを感じられます。また、渋みが少なく、口当たりはまろやかで深みがあります。
こちらの記事では、玉露の特徴についてより詳しく紹介しています。気になる人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね!
冠茶(かぶせちゃ)
冠茶(かぶせちゃ)は、玉露と煎茶の中間的な特徴を持つお茶です。玉露と同様に茶樹を覆って栽培しますが、その期間は玉露より短く、3〜10日程度とされています。これにより、玉露のようなまろやかさと甘み、煎茶のようなすっきりと爽やかな味わいの両方が楽しめるお茶に仕上がっています。
抹茶
抹茶は茶道で使用される粉末状のお茶です。碾茶(てんちゃ)を石臼で粉末状になるまで挽いて製造します。日本茶特有の豊かな香りと濃厚な甘みが楽しめ、程よく感じられる苦味がすっきりとした余韻を残します。抹茶は点てて飲むのが一般的ですが、お菓子作りやラテの材料に使われることも多く、子どもでも美味しく味わえるのが魅力です。
番茶
番茶は硬くなった茶葉や茎を使用したお茶で、一般的には煎茶と同じ製法ですが、地域特有の製法で作られる「地方番茶」もあります。飲み口はさっぱりとしていて渋みが少なく、苦味もほとんど感じません。また、カフェインも控えめなので、小さな子どもや胃が弱い人でも飲みやすいお茶です。
ほうじ茶
ほうじ茶は煎茶や番茶を高温で焙煎して作るお茶です。焙煎することで香ばしい香りと独特の風味が生まれ、深みのあるまろやかな味わいに仕上がります。焙煎の過程でカフェインが昇華し、含有量が減少しているため胃に優しいのも魅力です。
日本茶の有名な産地とブランド
日本茶の三大ブランドといえば、静岡県の「静岡茶」、京都府の「宇治茶」、埼玉県の「狭山茶」です。静岡県、埼玉県では主に深蒸し煎茶、京都府では玉露や抹茶が人気となっています。どのお茶も地域の特性が感じられ、それぞれ違った美味しさを楽しめます。
また、他にも有名な日本茶の産地として、福岡県が挙げられます。福岡県八女地域で生産される「八女茶」は、味、香り、色の三拍子揃った美味しいお茶で、渋みが少なく、まろやかなコクと甘みを感じられます。
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種類豊富な日本茶の魅力を存分に楽しもう
今回は、日本茶の種類について紹介しました。日本茶は古い歴史を持つ伝統的なお茶で、主流の煎茶以外にもたくさんの種類があります。種類ごとに色や味わい、香りなどの特徴が異なり、それぞれ違った美味しさがあります。
また、産地によって様々なブランドがあり、地域ごとの特性を楽しめるのも日本茶の魅力です。種類ごとの飲み比べも楽しみながら、ぜひ自分好みのお茶を見つけてみてくださいね◎